結婚披露宴でのサンプルスピーチ例文:新郎上司としての結婚スピーチは人生の先輩としてのアドバイスを 


はじめに

管理職になると部下の結婚式でのスピーチを依頼されることが多くなるかと思います。プレゼン、報告会等々、仕事でも人前で話す機会が多い立場ですが、いざ、結婚式のスピーチとなると何を話したらよいものか悩むものです。

こういった結婚スピーチで話す内容について悩むというのは、実際には話す内容が多すぎて何を話したらよいのかわからないというのが正直なところではないでしょうか?

特に日頃から目をかけていた部下の結婚スピーチとなれば、配属してきた時から現在まで、紹介したエピソードは様々あることでしょう。

しかし、それらを一つひとつを紹介し、祝福の言葉を添えるとなるとテーマが散漫してしまい、結局、何が言いたかったのかわからない、記憶に残らないスピーチとなってしまいます。

注意したい点

心に残る結婚スピーチにコツはとにかくテーマを絞ることです。

職場の上司として、新郎の良いところを沢山紹介してあげたい気持ちはわかりますが、そこをグッと抑えて、一番話したいことを軸に添え、それ以外のテーマはバッサリと切り捨てましょう。

今回は自分の人生観、結婚観を軸に人生の先輩としてのアドバスをテーマにしたサンプル例文を紹介しますが、そのようなテーマを中心にスピートをすると、どうしても説教じみたスピーチになりがちです。

主役はあくまで新郎新婦。このことを忘れずに、自分の意見を押し付けるような内容は避け、演説口調になりならないように気をつけましょう。

押し付けがましくならず、それでいてライトすぎないスピーチにするポイントは、逆説をうまく使ったり、ユーモラスな皮肉を交えたりして、さり気なく真実を伝えることです。

堅苦しさと軽さのバランスを上手にとった内容にすることで、あなたの伝えたい教訓やアドバイスは新郎新婦のみならず、出席者全員の心に響くことでしょう。

部下(新郎)への結婚スピーチに引用したい名言

  • 結婚前には両目を大きく開いて見よ。結婚してからは片目を閉じよ(T・フラー イギリスの聖職者)

結婚前には相手をよく観察すべきである。しかし、結婚後は、細かいことを一々とがめだてすべきではなく、寛容の精神が必要だと言っている。

  • 結婚をもっとも素朴な数式に還元すれば、一と一とが合して二となる代わりに、新たなる一となることである(野上弥生子「夫と妻」 明治から昭和期の小説家)

結婚は一プラス一が一となる。つまり、二人が協力して新しい生活を営むのが結婚の本質だというのである。

新郎上司としての結婚披露宴でのスピーチ、サンプル例文

本日は誠におめでとうございます。新郎新婦のお二人に心からお祝いを申し上げます。

賢明なお二人のことです。これから始まる結婚生活に対する心構えは十分にできていることでしょう。しかしながら、人生の先輩として私より、一言、結婚生活のコツのようなものを申し上げたいと思います。

私は結婚して今年でちょうど20年となりますが、その経験から言えるのは、夫婦は互いに相手の領分を犯してはならないということです。イギリスの聖職者、トーマス・スラーはこう言っております。

「結婚前には両目を開き、結婚後は片目を閉じよ」

この言葉は正に私の実感でもあります。

結婚する前は、しっかり目を開いて相手を品定めしなければなりませんが、いざ結婚したらその目をつむって、相手に対して寛大になることが大切なのです。ところがわかっていてもこれが実際には難しい。

結婚前はチャーミングな癖と思っていたクシャミの仕方も、結婚して一年もするとちょっと下品に思え、時にはイライラの原因になるから不思議なもの。しかし、そういった時はイライラせず思い切って目を閉じてしまうことが最良の策なのです。

見て見ぬふりをする。こう言うと語弊がありますが、相手の欠点には敢えて焦点をあわせないというテクニックが必要だと思います。それが結婚生活を円満に続ける秘訣であり、相手に対する思いやりであると私は思っています。

かのゲーテも「愛する人の欠点を愛することのできない者は、真に愛しているとは言えない」といっておりますが、これなども同じことをより強く言ったものでしょう。夫婦愛もこれが理想だと思いますが、われわれような凡人には、相手の欠点を長所とみなすだけの度量にはかけますので、せめて、相手の欠点に目をつむるやさしさを心の中に養いたいと思うのであります。

お二人にはこのことはよく理解いただけたと思います。どうぞ、時々は目をつむりながら、末永くお幸せな結婚生活をお続けてください。

新郎上司としての結婚披露宴でのスピーチ(乾杯)、サンプル例文

佐藤君、奈緒さん、おめでとうございます。今、二人は幸せで胸がいっぱいでしょうが、どうか今日、この日の感激を一生忘れることのないよう、しっかり心に刻んでおいてほしいと思います。

私は結婚して今年でちょうど20年になります。その20年間の中で得た教訓というのをお話しますと、実に「忍耐」という一言に尽きます。

「こんなことなら独身でいたほうが気楽でよかった」

何度、そう臍を噛んだかわかりません。しかし、人間、不思議なもので後悔の臍というものは、噛めば噛むほど味が出るスルメのようなものでして、その時々は確かに辛いですが、愛する者のために耐えるということには、これはまた別種の喜びがあるものです。この喜びがわかるようになれば夫婦も一人前と言えますでしょうが、そういう意味ではまだお二人は半人前の夫婦です。

これからの長い結婚生活の中で、じっくりと忍耐することの喜びを味わっていただきたいと思います。そしてそれがお二人の大きな愛に育ってゆくことを願ってやみません。